花は野にあるように
「食堂は混んでるんじゃないかな?」


リョクのお腹の音のおかげで僕はそう言って笑うことが出来た。


「売店だってもう売り切れてるだろうし………リョクはお弁当なの?」


「んなわけねぇだろ?
転校初日だぞ。
ま、そうじゃなくても持ってくる事はないだろうけどな。」


リョクのその発言に僕は目を丸くした。


え?
だって今日は初日だから様子見る為に持ってこなかったって解るけど、この先も………ってどうして?


「お弁当嫌いなの?」


「………いや?
そーゆーわけじゃないけど?」


僕の発言にリョクは不思議そうな表情を浮かべた。
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