花は野にあるように
お、お付き合いって………!

理事長先生のその発言に、僕の顔が火照ってしまうけど、照れてる場合じゃない事を思い出して、背筋を伸ばすように腹筋にちからを入れた。


「き、今日は個人的に来た訳じゃありません。
園芸部の部長として、お願いがあって来たんです。」


心臓が飛び出してしまいそうにドキドキしちゃってるんだけど、少し上ずった声ながら、僕はちゃんと切り出せてる自分の声を他人が話してるように感じながら聞いていた。


うん、今のところキチンと言えているかな。


大丈夫。
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