花は野にあるように
えっ………?


てっきり、問題が解決したつもりになっていた僕は、驚きに声も出ないまま理事長先生をただ見つめる。


「私の仕事は、学園の維持発展を目的としたものです。
クラブ活動のことなら、顧問の教師を通じて交渉するべきですし、花時計の事であれば本来管理は事務の方で扱うべき仕事でしょう。
どちらにしても、私が口を挟めるところではありません。」


そんな風に理事長先生の口から語られることは、いちいちもっともで。


僕は自分の首がだんだんと下がっていくのを感じた。
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