花は野にあるように
頭がしびれたようになってしまっていて、僕はどんな事を言われているのかがわからない。


え?


ダメって………断られちゃったんじゃないの?


理事長先生は、何を言おうとしているの?


僕は戸惑ったまま理事長先生を見た。


「私は、公私混同するような輩は嫌いです。
公私の区別をつけられない愚かな輩も、私にそれを求めて来るような輩も。」


理事長先生はそこで言葉を切って僕を見る。


「もし、あなたがそんな輩と同類であったならば、私は引き止めたりしないどころか、もっと早くにお引き取りいただいています。」
< 719 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop