花は野にあるように
やっぱり、そうなんだ。


じゃあ、事務室に行ってお願いしてみなきゃ駄目なんだね。


「………ですが、あの花時計だけは私が管理をしているのです。」


え?


………今、なんて………?


「理事長先生?」


どうしても詳しい説明をして欲しくて、僕は理事長先生に問いかけた。


「それって………?」


訊ねる僕の声は少し震えている。


それが、期待からなのかどうかは自分でもわからなかったけど。


僕はちょっとドキドキしながら理事長先生の答えを待った。
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