花は野にあるように
「あ、もちろん、リョクが嫌じゃなければ、だけどね。」


「嫌なもんかっ!」


とんでもないって言う感じの表情をして首をブンブンと横に振りながら、リョクは勢い込んで言った。


「お前の手料理を毎日食べられるなんて、すっげぇ感激。
それだけで神様ありがとうな感じ。」


………大げさだなぁ。


僕はそんなリョクの様子に小さく苦笑した。


「僕の料理の腕も見ない内から、期待大きすぎだよ。
………って、そうだ!
僕、教室からお弁当取ってくるから、中庭で待っててよ。
半分こして食べよう!
ね?」
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