花は野にあるように
「ん、そうだな。
んじゃ、俺も。
理事長先生、ありがとうございましたっ!」


リョクの声も聞こえて、僕の隣で同じように頭を下げた気配がした。


「………ふたりとも、顔を上げなさい。」


ちょっと困った感じの口調の理事長先生の声が聞こえて、僕が顔を上げると。


怒ってるような、困ってるような。


どっちとも言えない表情をした理事長先生が僕達を見ていた。


「もうすぐ、昼休みも終わります。
あなた達の気持ちは充分に受け取りましたから、もう教室へお戻りなさい。」
< 744 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop