花は野にあるように
「………それにしても。
本当に良くOKもらえたよね。
リョクは窓なんかから入って来るし、僕は挨拶も出来ないぐらい緊張しちゃったしで、もう絶対に無理だと思ったんだよ。」


廊下を歩きながら、僕はリョクに話しかけた。


「んー。
ま、窓から入ったのは驚かせたか?
あそこ、防音完璧だからな、廊下からだと様子見らんないんだよな。
で、外窓から覗いたんだけど、あんまり簡単に窓にたどり着けたんでな、防犯の重要性について知らせたんだよ。」


本気かどうなのかわからないけど、ニヤリと笑いながらリョクは言った。
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