花は野にあるように
「ちゃんと、お話ししてみないとわからないのにね。
でもって、僕はリョクと理事長先生の事もちょっと誤解していたみたいだよ?
リョクがキスするぐらい理事長先生と深いスキンシップするなんて、思ってもみなかったから先刻ビックリしたもの。」


先刻のスキンシップに本当にビックリしていた僕は、リョクにそう言う。


「んー。
まぁ、ちょっとばかり悪戯半分みたいなトコはあるけどな、なんだかんだって外国での暮らしもそこそこ長いからな。
フツーに出てくる類いのスキンシップだけど?」


そこまで言って、リョクは僕を見たまま足を止めた。
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