花は野にあるように
「な、な、な、なんてことするのっ!
リョクのばかぁっ!」


急激に頭がくらくらしそうなぐらいに体温が上がった気がする。


まだ閉じ込められたままのリョクの胸を力任せに叩いて、僕はリョクを責めた。


「んん?
ミキがなんだかばぁさんの事をうらやましがってるみたいだから、ばぁさんへのスキンシップよりも1段階上を目指してみたんだけど。
気に入らないか?」


僕がそれにどう答えるかなんて、判っていそうなのに、リョクが訊ねる。


気に入るも、気に入らないもないよっ!


どうして、こんなトコロでっ?
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