花は野にあるように
「………ギャラリーがいたから、駄目だって事なのか?
ホントにそれだけ?」


僕の返答に、一瞬だけ変な顔をしたリョクだったけど、すぐに僕にそう尋ねた。


「え………う、うん。
もう少し、周りとかにも気を使って欲しいなって………。」


「じゃ、此処でならいいわけ?」


僕の言葉をさえぎるように言葉を発したリョクの視線は、地面を指していて。


さっき、僕がリョクにしたキスの事を言ってるんだよね、やっぱり。


「こ、此処だったら、他の人来ないだろうし。
い、いいけど。」


でも。


リョク………キスする気なのかな?
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