花は野にあるように
「あ、そか。
大地君はこーゆー日本の高校の文化祭って初めてだっけ?
うーん。
外国で似たような事やってるのかどうかはわかんないんだけどねー。
うちの学校の文化祭なら、演劇部の演目じゃないクラスの出し物の劇に、高レベルを期待してる人はいないから、そんなに本気モードじゃなくって大丈夫だよー。
楽しめさえすれば、みんな喜んでくれるし、投票もしてくれるからねー。」


ところどころの語尾を伸ばす独特の口調で話しながら、小林さんが説明してくれる。


「投票?」


不機嫌から、不思議そうな表情へ移行しながらリョクは言った。
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