花は野にあるように
「僕に出来ることなら、何でも言って?
あんまり役に立たないかもだけど、全力で協力するからね。
だって、僕だってクラスの一員だから。」


少し前の、リョクに出逢うまでの僕だったら、例え思っていたって面と向かっては言えなかったと思う言葉を、僕は小林さんへ言った。


以前の僕なら、きっとうじうじとしてしまって、みんなが盛り上がってるのを、ただ後ろから見ているだけだったと思う。


でも、今の僕は。


ちゃんとこうやって、小林さんに自分から言い出せるようになっている。


自分の事なんだけど、それがすっごく嬉しいんだ。
< 786 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop