花は野にあるように
「あーもう、やるよ。
とりあえず、命までは取られないんだろうし、やってやるよ。
んじゃなきゃ、ミキが1人でお前らみたいな野獣の中で泣かされるんだろうしな。」


通りすぎていってしまった僕の質問の、答えになるには何だか漠然としている上にちょっと怖いような気がする言葉がリョクの口から飛び出してくる。


「野獣とは、また酷いこと言うー。
ま、でも、参加を快諾してくれたんだから、それっくらい許してあげるよー?
んふふー。」


全開の笑顔で、笑う小林さんの言葉に、僕は漠然とした不安を覚えた。
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