花は野にあるように
「それって………?」


察しの悪い僕はまだ、話が見えてこない。


「クラス委員長?
ミキにちゃんと説明してやれよ。
もう、言質は取ったんだからいいんだろ?
クラスの出し物だっていう、劇の演目はなにやるんだよ?」


リョクが、小林さんの事をチラッとにらみながら訊ねてくれる。


「んもう、大地君にはかなわないなぁ。
クラスでやるのは『白雪姫』だよー。
ね?
別に特に変な演目って訳じゃないでしょ?
んね、ミキちゃーん。」


そう言った小林さんの言葉に、僕は頷く。
< 793 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop