花は野にあるように
「む、無理無理無理無理無理むりだよーっ!
絶対、無理だよっ!
僕に主役なんて絶対に無理っ!
白雪姫の役なんだから、女の子がやった方が可愛いし、華やかだし、絶対に僕みたいな地味な男子がするより、ずっと良いじゃない!
僕がやる方が変だってばぁっ!」


自分に主役が回ってきていた事に今更ながら気付いた僕は、思いっきり両手と頭を振って、無理だって事をアピールしながら、叫ぶように言った。


「主役なんて、絶対無理!
悪いけど、もっと派手で目立つ人に変えてよ、お願いっ!」
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