花は野にあるように
「ん?
んんんー?
ミキちゃん、駄目だよー。
さっき、自分でちゃあんと言ったよね?
クラスの決定に従うって。
今更、変更聞かないよ?
もう、他の配役も、役割分担も決まっているんだからねー?
それともアレかな?
ミキちゃんは、みんながミキちゃんなら大丈夫だって選んだ決定をないがしろにしちゃう気なのかなー?」


小林さんの言葉は正確に僕の逃げ道になりそうな所を押さえてあって。


さっき感じた、言葉で作り上げられた見えない壁に、僕は追い詰められてしまった。


もう、逃げられないのかな?
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