花は野にあるように
一生懸命に考えるけど、どうしても上手く逃げる言い訳が思い付かない。


「リ、リョク………。」


最後の頼みの綱って感じに、リョクの事を見たんだけど。


リョクは僕に頭を振って見せた。


「ミキ、諦めろよ。
こいつら、どんな手を使ってでも絶対に諦めないぜ?
抵抗すれば、するほどひどいめにあうし、抵抗したって結果は遠回りするだけでおんなじ結果になるだけだからな。
早目に腹くくった方が傷が浅くてすむってもんだ。
俺は昔の経験で、深く深ーく、それを実感したよ。」
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