花は野にあるように
にっこりと笑いながら、そう宣言されて僕は反論しようとしていた口を無駄にパクパクとさせた後、うなだれた。


「………決定、してるんだよね?」


最後の確認のつもりで、僕は小林さんに尋ねた。


「もちろん!」


簡潔に。


拒否できる様子をまったくそぶりも見せてくれないまま、小林さんに肯定されて僕は、自分が逃れられない何かに捕らえられていることを実感した。


「ま、諦めて頑張ってねー。
大丈夫!
ミキちゃんだったら、すっごく可愛い白雪姫になれるからっ!
女子のみんなで力を合わせて、磨いてあげるねー。」
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