花は野にあるように
だって、リョクがやる王子様と、ほかの誰かのやっている白雪姫のキスシーンを考えただけで、僕の心の中にもやもやとしたイヤな気持ちがわき上がって。


「ん?
突然の決意表明か?
さっきまで嫌がっていたのに、急にどうした?」


突然の僕の宣言にリョクは、あくまでも優しく聞いてくれる。


そんなリョクに、リョクとほかの女の子とのキスシーンを考えたらイヤな気持ちになっちゃっただなんて、恥ずかしくって、正直には言えないけど。


「え、だって、みんなが選んでくれたんだから、頑張ってやらなきゃダメかなって………。」
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