花は野にあるように
少し笑いながら言ったリョクの視線は、今、ここじゃない遠い外国の友達の事を見ているに違いないって確信できる。


そんなリョクの表情がとっても楽しそうだって事を見てしまった僕は、なんだかちょっとムッとしてしまった。


やだな。


なんだか気分悪いや。


さっき、他の女の子がリョクとキスするかもって思ったときみたいに、胸がムカムカする。


「ふ、ふーん。
楽しかったんだ?」


「んー。
そ、だなぁ。
そん時はキツかっただけだったけどな。
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