花は野にあるように
ふたりの反応は、のんびりしたものだった。


「そ、そんな………っ!
って、小林さん………じゃないや、監督っ!
僕はそんな光線とか出してないしっ!」


必死に僕が言っているのに。


ふたりは揃って僕を見て。


申し合わせたように、ため息をついた。


「………自覚ないんだー。」


「本人が意識してない分、被害は拡大するよな。
な?
委員長、やっぱりポスターには顔を載せない方がいいって。
ちょっと斜め後ろからのアングルにしてさ、魔女からリンゴを受け取ってるシーンあたりにしねえか?」
< 850 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop