花は野にあるように
僕には見に来ただけの人達を、倒すなんて出来ないよーっ!


「リョク!
それに、小林さん!
僕はそんな特技持ってないったら!」


声を上げて、一生懸命にふたりに訴えたんだけど。


「んー。
確かに、前代未聞の白雪姫だよねー。
必需品にティッシュが要るかなー?」


「あぁ、要るだろうな。
講堂の入り口で配るか?」


「あ、それいいかもー。
んでも、ティッシュが必要な劇って、そこだけ聞いちゃうとなんか、ヤバくない?
教育的指導とか入っちゃいそうー。」


ふたりとも、まったく話を聞いてくれなくって。
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