花は野にあるように
だから、僕は思い切って言ってみた。


「ミキ?」


「ミキちゃん?」


リョクと小泉さんが、僕の事をじっと見ている。


あ。


なんだか、クラスに協力しない奴だって思われちゃうかな。


言わなきゃ良かったかな?


ちょっと、言ってしまった言葉を後悔してしまう。


でも。


「派手な色使いの衣装は、嫌だったか?」


「うんっ。
ミキちゃんの希望は可能な限り聞くからね。
要望はなるべく出してねっ。」


空気の読めない奴だって言われると思っていたのに、2人からはそんな言葉をかけられてしまった。
< 858 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop