花は野にあるように
その視線に見つめられるだけで、また、顔が熱くなるよ。


「あ、えと、うん。
小屋はリョクが使いやすいように、適当にしてくれて大丈夫だよ?
え、と。
あ、菊、ね。
あれは山元先生に聞かなきゃ判らないんだけど。」


ドキドキする胸を押さえながら僕はリョクに答える。


どうして、リョクと居ると苦しくなるぐらいに鼓動が早くなっちゃうんだろう。


何かの病気かな?


「ヤマゲン?
ああ、顧問か。
ん?
でもなんで、顧問に聞かなきゃ出来ねえの?
そんな重要な事でもないだろ?」
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