花は野にあるように
リョクは心底嫌そうな表情を浮かべた。
「うん。
先生のだからね、職員室から一番近いあのベランダに置いてあるんだ。
でもね、先生は色んな仕事があるから忙しいじゃない?
だから僕達、部員が代わりに世話をしているんだよ。」
「そうかぁ?
ヤマゲンって職員室で、おんなじ現国のセンセやってる隣の席のモモコちゃん見て、鼻の下伸ばして、にやけてるだけしかしてないじゃん。
花の世話ぐらい自分でやれよっての。
大体、部員に育てさせた花で出品してんの?
それってずるいんじゃねえか?
下手したら詐欺だろ?」
「うん。
先生のだからね、職員室から一番近いあのベランダに置いてあるんだ。
でもね、先生は色んな仕事があるから忙しいじゃない?
だから僕達、部員が代わりに世話をしているんだよ。」
「そうかぁ?
ヤマゲンって職員室で、おんなじ現国のセンセやってる隣の席のモモコちゃん見て、鼻の下伸ばして、にやけてるだけしかしてないじゃん。
花の世話ぐらい自分でやれよっての。
大体、部員に育てさせた花で出品してんの?
それってずるいんじゃねえか?
下手したら詐欺だろ?」