花は野にあるように
さ、詐欺はヒドイと思うけど。


「えと。
で、でもね、ホントに忙しいんだと思うからさ、お手伝いしてあげないと、菊の花達が可哀想だよ?」


ちょっと不機嫌そうに、小鼻をふくらませて言ったリョクに、僕は僕なりのフォローを入れてみる。


「んー。
まあ、確かに花には罪はないよな。
あるなら出来もしないくせに、手間のかかるのがわかってる菊の花に手を出してるヤマゲンの罪だな、うん。」


なんだか、1人で憤慨しながらリョクはそう結論付ける。


えと。


それじゃ、やっぱり、山元先生が悪いみたいだよ?
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