花は野にあるように
「で、でもさ?
出品した花が、評判良かったら次の年も出品しないと変に思われちゃうことない?
そんな事もあるから、山元先生は忙しい中、無理してでも育ててるんだと思うよ?」


苗を立てる時は僕も手伝ったけど、先生も職員会議で忙しい中頑張って時間作って来てくれたものね。


「菊の花達を先生が大事に思っているのは本当の事だと思うよ?」


一生懸命に訴える僕の言葉を解ってくれたみたいに、リョクは少し笑った。


「ああ、もう。
ミキにはかなわねぇな。
あんなヤマゲンなんか庇ってやる必要なんてねえってのに。」
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