花は野にあるように
「僕なんて、そんなに目立つ生徒じゃないんだし、先生に度忘れされちゃっても仕方ないよ。
それに、山元先生の菊の花を育てるのって、先輩が居た時からずっとやってる事なんだ。
伝統みたいになっているんだよ?」


僕が1年の時に、1人だけ存在していた先輩も、文句もないまま先生の菊の世話をしていた。


だから僕もそんなものだと思っていたのだけれど。


違うのかな?


「んだよ。
ずうっと、歴代であのコデブなヤマゲンを甘やかしてやってるのかよ。
しょうがねぇなあ。」
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