花は野にあるように
「ん。
誰かに押し付けられるような、答えはこれだっ!
なんていうハッキリした答えっていうのは、存在しないんだと俺は思ってる。
先人の教えの真意なんて、後からいくら考えたって、言った本人が考えていた程に明確な意味を完全に汲み取る事は出来ないと思うんだよな。
だから、教えの意味に可能な限り寄り添っていこうと一生懸命考えて、行動する、そっちの方に俺は意味があるって思ってるんだ。」


考えながら。


一言、一言をゆっくりと吟味しながら言葉にするリョクに、僕は見惚れてしまってるように、じっと見ていた。
< 895 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop