花は野にあるように
また僕の胸がきゅうっとなる。


「あ、いや、多分大人達は親切で言ってくれたんだと思うぜ?
よくはわかんないけどさ。
ガキは………んー。
そんなもんだよな。
今にして思えば。
だけどさ、そん時は俺もまだおんなじガキだったもんだから、ちょっとまいっちまったんだよな。
なんだか、それまでの俺を否定されてるような気がしてさ。
ちょっと、な。」


そんな風に平気そうに簡単に言ってるけど。


小さかったリョクには、大変な事だったんじゃないのかな?


それを知りたくて、僕はリョクをじっと見上げた。
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