花は野にあるように
「ドイツだと大抵は13年間、学校にいくからなぁ。
だけどさ、シュタイナー学校は、独自のカリキュラムですすむから、12年で終わっちまうんだ。
だから、大学いく奴らの為にもう1年延長できる制度もあって………。」


リョクの説明はまだ続いていたけど、僕はリョクの顔に近づくように伸び上がって、質問を発した。


「ドイツの教育制度の話なんてどうでもいいってば!
僕が聞きたいのは、リョクがその学校を卒業しちゃってるって、どういうことなのって事っ!」


勢いこんでリョクに迫った僕の、すぐ目の前でゆっくりと口が開いた。
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