花は野にあるように
ううう。


確かにその通りだけどさ、そんなにあっさり見破らなくったっていいじゃない。


顔が急に熱くなってきて、多分リョクから見たら、真っ赤になっているんだろうなって思うんだけど、自分のやってしまった失敗に僕は声も出せなかった。


「くーっ!
ミキ、図星って顔に書いてあるぞ?
解りやす過ぎるって。」


リョクは今度こそ吹き出してしまって、身体を揺らしながら笑っている。


ひどいや。


ちょっぴり間違えちゃっただけなのに!


そう文句を言いたいんだけど、僕の口からは言葉が出てこない。
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