花は野にあるように
言葉通りの残念そうな表情でそういうリョク。
「………残念だった?」
リョクのその表情が、リョクの本音をしっかり表しているようで、僕も思わずそうっと訊いてしまう。
「んー。
そりゃあ、な。
12年間ずっとおんなじクラスだったやつらとの最後の共同作品だしな。
やりたかったかって訊かれりゃ、うんって言っちまうけど。
………だけど、それをやめてでも、こっちに来るの早めて良かったなって今は思ってる。
ミキに逢えて、こうやってそばにいられるから。
もしミキが居なかったら、向こうで卒業するまで居ただろうしな。」
「………残念だった?」
リョクのその表情が、リョクの本音をしっかり表しているようで、僕も思わずそうっと訊いてしまう。
「んー。
そりゃあ、な。
12年間ずっとおんなじクラスだったやつらとの最後の共同作品だしな。
やりたかったかって訊かれりゃ、うんって言っちまうけど。
………だけど、それをやめてでも、こっちに来るの早めて良かったなって今は思ってる。
ミキに逢えて、こうやってそばにいられるから。
もしミキが居なかったら、向こうで卒業するまで居ただろうしな。」