花は野にあるように
「だけど、理事長先生は………?」


せっかく、学園に入ったリョクが留年しちゃうと悲しまないかな?


「あー。
ばあさん、な。
ダブってたら、うるさかっただろうな。
顔に泥を塗っただとかなんだか、すっげぇ言われてたと思う。
まあ、だけど、国際電話で教育指導もないだろうし。
そんなに実害はないはずだぜ?」


いけしゃあしゃあと言うリョクに、理事長先生は絶対に雷を落としたいだろうな、と僕は同情してしまう。


ホントに言うこと聞く気ゼロだったんだね。


「理事長先生って可哀想。」


思わずそんな言葉がこぼれてしまった。
< 930 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop