花は野にあるように
「え………僕、理事長先生に好かれているの?」


リョクの言葉に僕は驚いてしまった。


「んん?
ばあさんなんかに好かれても嬉しくないか?
まぁ、そうだよな普通は。」


「違っ!
違うよ。
嬉しいんだけどさ、僕みたいな目立たない生徒まで気にかけて下さってるなんて事にビックリしたんだって。」


そんな僕を好きだなんて言ってもらえるなんて、ものすごく嬉しい事なんだよ。


「ん?
ミキは誰にでも好かれるし、誰からも愛されるだろ?
ばあさんがあっさり陥落したって、当たり前だと思うぜ?」


リョクはそんな事を言ってくれるけど。
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