花は野にあるように
リョクみたいに、みんなから頼りにされたり、豊富な知識や話題で尊敬されたり、なんて。


僕には縁のない話だったし、これからもないだろうし。


だから。


「理事長先生に、名前を覚えてもらっているだけで、僕は名誉な事だと思っているし、クラスのみんなと話が出来るようになったのも嬉しいよ。
でも、全部リョクのおかげだからね。
理事長先生に言わなきゃダメだね。
いつだって僕の方がリョクに助けられている事ばっかりで、リョクの事で僕が何かをしたり、役に立ったりなんて全然していませんよ、ってね。」
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