花は野にあるように

そう言うリョクの笑顔は、ものすごく魅力的で。


話で聞いているだけの僕でさえ、その時のリョクの気持ちが感じられるぐらいに素敵な表情だった。


「それって………すっごく嬉しかったよね？
リョク、良かったね。」


リョクのドイツでの友達が、そんなプレゼントを用意してくれるぐらいリョクの事を大事に思ってくれる素敵な人達で、本当に良かったって心から思えるよ。


「ん。
自分でも、あいつらと良い仲間になれて良かったなって思ってる。」


深く頷いて。


リョクはとっても深い気持ちのこもった声でそう言った。