花は野にあるように
「だけどさ、それも含めて全部、ミキのおかげなんだよ。
ミキがあの日、あの時、あの電車に乗っていなかったら俺はこのガッコにはきっと居なかっただろうし、公演に出なくてもあいつらとあんなに繋がっていられていたんだって実感出来ちゃいなかっただろうし、ましてや2つの国の2つの学校での卒業を、どっちでも迎えるなんて経験をしようとも考えなかっただろうからな。」


そう言って、リョクはちょっと照れたように小さく笑った。


「なんか。
ミキが居なかったら、俺は大事な事に全く気付かなかったのかもしれないな。」
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