花は野にあるように
ぼんやりとそんな事を考えていた僕に、小林さんのそんな声が飛んできた。


「え?
あ、うん。
じゃなくって、はい、監督。」


言い直しながら僕は答える。


「ダメだよー。
慣れちゃダメなんだからねー。
ミキちゃんには恥じらいを忘れられちゃあ、ダメなのよー。」


小林さんの言う言葉に少し疑問を覚えないでもないけれど、僕は素直に頷いた。


「恥じらいがないと、せっかくのミキちゃんの魅力が生きてこないでしょー?
その証拠に、ほらー。
今、ミキちゃんの生足が見えていたのに誰も倒れてないしー。」
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