花は野にあるように
………小林さんの発言って、少しおかしいと思うのって僕だけなのかな?


「僕の足を見て………って、へ、変じゃな。」


「変じゃあないし、そうでないとダメなんだからねー。」


僕の言葉を遮って、小林さんの声が聞こえる。


「うちのクラスの劇が成功するかどうかはミキちゃんにかかっているんだよー。
ミキちゃんの魅力を全開で伝えられるかどうかって、ものすごーく大事なんだからねー。」


それって………やっぱり何かが変だよーっ!


心の中ではそう叫んではみるけれど。


僕の心の中の叫びは誰にも届かない。
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