花は野にあるように
そこに当たり前っていう返事は欲しくなかったんだけどなぁ。


僕のそんな思いなんて、全く気付いてくれていない小林さんの言葉は続く。


「まあねー。
ミキちゃんにも演技指導出来たし、武重にもしてやったりだしねー。」


「え?
それってどういう………?」


全く意味がわからなくて、僕はリョクと小林さんの顔を交互に見てしまう。


「………クラス委員長。」


溜め息と一緒に、リョクの口から小林さんを促す言葉が吐き出される。


それに反応するように、小林さんは肩をすくめてみせた。
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