花は野にあるように
「武重ってばさー。
クラス劇の脚本を担当している筈なのに、本屋のバイトが忙しいからって手直しにも参加してなかったのよねー。
なのに、それってば真っ赤な嘘で、彼女とデートする為だけにサボってたって事が判明したのー。
しかも、その彼女には逃げられてー。」


「その腹いせなのかはわからねえけど、バイト先の先輩が同僚に手を出したなんてデマを流してるらしいしな。」


床に転がってしまっている小野くんが、何人かがかりで教室の隅に運ばれていくのを眺めながら、小林さんとリョクが説明してくれる。
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