花は野にあるように
………え、と。


だから、何?


そんな説明では、僕は全く理解できないんだけど。


「まぁ、逃げた彼女は清楚なタイプだったし、ミキちゃんにちょっと感じが似てるしねー。
てなわけで、嘘ついてサボった武重への公開処罰だったのー。」


だったのーじゃないようっ!


僕の立場とか意思とかって思いっきり無視されてるし。


「武重みたいな妄想男にあの子はもったいなかったんだってば。
あいつみたいな奴は粘着質な彼女に迫られてしまえっ!」


いつの間にか小林さんの隣に来ていた小柳さんが、とっても嬉しそうに呪いの言葉を吐いている。
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