花は野にあるように
突然小林さんに告げられた内容に僕はビックリしてしまう。


でも、これはいい時間をもらえたかも。


「あ、じゃあ、クラブの方へ行ってもいいかな?
少し気になる事があったんだ。」


訊ねた僕に、小林さんは右手でOKと形作って言った。


「いいよー。
んじゃ、大地くんとミキちゃんは今日は帰ってくれていいからねー。」


え、と。


僕はリョクも、とは言っていないんだけど、な。


「んあ?
何、俺、もうお役御免?
今日は続きはしないって?
んん。
んじゃ、帰るか。」


少し離れて小薮さんと話していたリョクが、こっちを向いて言う。
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