花は野にあるように
11
中庭へと続く道を歩きながら、僕達は特に何を話す訳でもなくて、なんとなく沈黙に包まれていた。
僕にはそれを不快とは思えなかったんだけど。
「なぁ、ミキ?」
そんな静けさを破ってリョクが話しかけてくる。
「え、何?」
ほぼ横に並んで歩いているリョクを見上げて僕は返事を返す。
「………俺が居ない方がいいならこのまま帰るけど。」
急に立ち止まってそう切り出したリョクに、僕もつられて立ち止まる。
「………え?
リョク?
何言って………?」
聞き返す僕の声は少し震えていた。
僕にはそれを不快とは思えなかったんだけど。
「なぁ、ミキ?」
そんな静けさを破ってリョクが話しかけてくる。
「え、何?」
ほぼ横に並んで歩いているリョクを見上げて僕は返事を返す。
「………俺が居ない方がいいならこのまま帰るけど。」
急に立ち止まってそう切り出したリョクに、僕もつられて立ち止まる。
「………え?
リョク?
何言って………?」
聞き返す僕の声は少し震えていた。