花は野にあるように
「ん?
俺失格だろ?
ミキに迷惑かけてる俺なんて、俺基準で失格なんだから。」


………意味わかんない。


「んと。
僕はリョクが失格なんかじゃないと思う。
絶対にそんな事ないって。」


僕はそう………思うんだけどな。


西日に照らされるリョクの顔を見つめながら僕は言う。


「それに僕がリョクに迷惑をかける事はたくさんあるけど、リョクに迷惑かけられた事なんて全然ないじゃない。」


その言葉に、リョクはなんだか笑ったみたいだった。


西日に照らされたリョクの表情はすごく分かりにくくて。
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