花は野にあるように
「ヤマゲンの………?」


本当に気の抜けたような口調でリョクは聞き返してくる。


「………そんな事だったのか?」


そんな事って!


ホントに胸が痛くなるぐらいだったのにっ!


「ずっと頭から離れなくって1日中心配していたのにっ!
時間が経てば経つほど、すっごく心配になっちゃって、さっきも劇の練習しながら一体いつ抜け出して様子を見に行こうって考えてたのにっ!
そんな事って!」


ひどいよリョク。


そんな言い方する事ないじゃないっ!


言いがかりでしかないのに、僕はそんな風に思ってしまう。
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