こっち向いて?
叶わないの?
「暁ちゃん!!おはよう!」
「……ん…、はる…?」
木原詩晴(キハラシハル)、16歳。
まだ朝の6時。
私には、大事な日課がある。
まだご近所も静かな時間に、お隣の大好きな人を起こしに行くこと。
「暁ちゃん、お仕事…、もう6時だよ?」
「ありがと…。いつも助かる」
きゅーん……。
暁ちゃん大好き。私は貴方にとって、妹みたいな存在。
けど、年上でも社会人でも、ずっとずーっと前から、大好きなんだよ…?