君と私
「学級委員の仕事も、山口が声かけてくれたら、俺なんでもやるよ。
もう山口に任せっきりにしない。
だから、山口は俺にもっと頼って。」
『うん、わかった。』
「じゅあ、次の授業あるから。ゆっくり休めよ!」
チャイムが鳴ると、そう言って彼は出てってしまった。
さっきの言葉のせいか、その時とても落ち着いて久しぶりによく眠れた。
昼休みに教室に行ったら利沙が待ち構えていた。
「王子どうだった!?」
などと言ってたが、何がどうだったのか私にはわからない。
でも、宮内くんって
いい人かも
と思ったことは利沙には言わなかった。